日本人の多くが抱える「肩こり」。厚生労働省の国民生活基礎調査でも自覚症状の上位にランクインしています。本記事では、肩こりの実態やその背景、セルフアプローチについて解説します。
夏目漱石が名付け親? 「肩こり」から「KATAKORI」へ
姿勢・運動・冷え・ストレス!? あなたの肩こりはどのタイプ?
「動かす・温める・見直す」の3本柱で挑むセルフケア
あなたの生活に「磁気の力」をプラスしよう
肩こりの実態と肩こりの云われ
私たち日本人にとって「肩こり」は、経験したことがない方を探す方が難しいほど身近な存在です。それは厚生労働省の統計調査からも明らかです。1986年から3年ごとに調査されている2022年国民生活基礎調査の自覚症状の報告では、肩こりの自覚症状人口1,000人あたりの有訴者数が男性53.3人、女性105.4人にのぼり、腰痛に次いで第2位にランクインしています。特に女性に関しては、2022年の調査で初めて2位となりましたが、それまでは継続して自覚症状の第1位でした。この統計結果で明らかなように「肩こり」は日本人が日々の生活の中で感じている「国民的な悩み」と呼ぶにふさわしいでしょう。

谷口
2022年の国民生活基礎調査は、無作為に選定された約27万7千世帯の大規模な母集団を対象としています。読者の皆様の結果もこの中に含まれているかも知れません。私も過去に調査票を記載した経験があります。この統計結果は、肩こりに関する論文や学会発表で非常に頻繁に引用されており、その信頼性の高さは専門家の間でも折り紙付きです。もちろん、私の論文報告にも使用しました。これほど多くの方が共通の悩みを抱えていることは驚きです。
さて、「肩こり」という言葉が世間一般に広く使われるようになった時期には諸説ありますが、最も有名な説として、文豪・夏目漱石が1910年(今から約116年前)に発表した小説『門』の中の表現が普及のきっかけになったと言われています。「肩こり」の名称の元になったとされる記述は作中の『頸と肩の継目の少し背中へ寄った局部が、石のように凝っていた。』というものです。この文学作品を通じて、それまで表現しづらかった首から肩にかけての不快な症状が、「肩こり」という一つの言葉で広く認識されるようになりました。

しかし、長年、日本人特有の症状と言われてきた「肩こり」ですが、実はその不調自体は世界共通の症状だとの認識に変化しています。
国際医学論文では、日本の肩こりに近い症状を「stiff shoulder(肩のこわばり)」や「shoulder tension(肩の張り)」と表現する報告が見られます。さらに最近では、“肩こり”をそのまま日本語表記で「KATAKORI」と記されるケースもあり、世界中の医師や研究者にも認識を得つつあります。

谷口
私たちのグループが国際医学雑誌に論文を投稿した際、「肩こり」を一言で表す英単語がない事実に直面しました。しかし、多くの研究者が発信を続けたことで、現在では日本語表記のまま世界へ認識されつつあります。これは、私たちのグループだけでなく、肩こりを研究している方々の研究活動が実を結んだ結果だと感じています。
一方、この認識は一般にも広がっています。それは英語圏からの外国人旅行者、いわゆるインバウンドの急増による影響と言えます。彼らは日本の生活や文化に触れる中で、「肩こり」という症状を体験し、様々な対策に触れて帰国します。
例えば、彼らは鍼灸院や接骨院(自由診療を含む)、整体院など施設を訪問し、施術を経験しています。また、日本のドラッグストアや薬局では、肩こりに関する一般用医薬品や医療機器(磁気治療器など)を購入し利用するケースも増えています。
これらの体験を通じて、彼らはこれまで漠然とした不快感だった症状が、日本で「肩こり」として理解するのです。これは、夏目漱石の記述以前に、自身の症状をうまく表現できなかった私たち日本人と同じ状況だったのかもしれません。
「肩こり」は、国際医学論文やインバウンドによってその存在が世界に広まっています。「改善」「もったいない」と同じように世界的に認識される言葉になるのは、そう遠くない未来でないかもしれません。


谷口
日本の知恵や技術が世界共通の健康課題に対して貢献することが期待されます。
肩こりの症状と要因について
「肩こり」が日常診療でもっとも遭遇するのは整形外科だと言われています。肩こりを「首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがある症状」と日本整形外科学会HPに掲載されています。これは、首から肩、背中までの広範囲の不快感を伴う自覚症状であり、その中心となる筋肉は首の後ろから背中にかけて広がる僧帽筋(そうぼうきん)です。

谷口
ご自身やご家族が体調不良で病院を受診する際、肩こりがあれば、必ず先生に伝えてください。肩こりは筋肉疲労だけでなく、内臓疾患や癌などによる放散痛による肩こり、神経由来等で起こる場合があります。現代医学では、肩こりの有無も重要な判断材料になります。
次に、肩こりになる要因について解説します。
「肩こり」は、姿勢が良くない人(例:ストレートネック、巻き肩、猫背)、運動不足、冷え性、ストレスになる傾向があると言われています。その症状ごとに“肩こり”になる要因について解説します。

1.姿勢が良くない人
デスクワークや車の運転中、知らず知らずのうちに首が前傾姿勢になっていませんか?頭は体重の約10%の重さ、いわゆる大体ボウリングの玉くらいの重さと言われています。そのため、前傾姿勢になると重い頭を肩や首周囲の筋肉だけで支えることになります。
パソコンやスマートフォン、家事や車の運転中など、ふとした瞬間の姿勢を振り返ってみてください。今のあなたは、額(ひたい)が前に出て顎(あご)を突き出し、首が不自然に伸びた状態になっていませんか?その、まさに「獲物を狙う鷹」のように頭部を前方に突き出した姿勢こそが、現代人に急増している「ストレートネック」と呼ばれる状態です。
本来、首の骨(頸椎)は7つの骨が連なり、ゆるやかな前方向へのカーブを描いています。このカーブがバネのような「クッション」の役割を果たし、頭の重さを分散して支えているのです。
しかし、デスクワークなどで顔が前に出る姿勢が続くと、この大切なカーブが失われ、頸椎が直線状に近い「ストレートネック」の状態に陥ります。衝撃吸収機能がうまく働かなくなった首は、頭の重量が分散されず、首の付け根や肩の筋肉へダイレクトに負荷がかかります。
この過剰な負担の蓄積がきっかけで肩こりや首こりを招くかも知れません。首や肩が悲鳴を上げる前に、まずは正しい知識を持ち、姿勢を見直すことが重要です。
その結果、肩や首の筋肉に過度な負荷がかかり、筋肉が緊張します。
2.運動不足
歩く距離や時間、少しずつ減っていませんか?ちょっとした距離でも車やバイクでの移動、1階上や下に移動する時にエスカレーターやエレベーターを使用をしていませんか?少しずつ身体を動かす機会が減少すると運動不足に繋がります。筋力と柔軟性が衰え、ちょっとした負荷で筋肉が緊張するかもしれません。
3.冷え性
寒いと感じると、人は無意識に身を縮めるような姿勢になります。これは、身体を守るための防衛本能であり、末梢の血液を身体の中心部に集め、手足が冷たくなります。その結果。末梢の血行不良と寒さによる筋肉の緊張が合わさることで、肩こりになりやすくなります。
4.ストレス
仕事や人間関係などで強い精神的なプレッシャーを感じていませんか?ストレスを感じると、自律神経の交感神経が優位になります。交感神経の優位が続くと、意識とは関係なく首や肩の筋肉が力んで緊張しやすくなります。

谷口
私も生活習慣や不良姿勢による肩こりは、臨床研究の現場で数多く見てきました。もちろん、ストレスによる肩こりも見ました。臨床研究中にあった出来事です。予定していた被験者が早く来てしまい、被験者同士がバッティングしました。二人は何かもめている最中であったようで、被験者の一人が「肩こりがひどくなった」と言い、私は対応に苦慮しました。本件は、ストレス性の診断や測定をしていなかったので本当に肩こりがいきなりひどくなったのかは断定できませんが、肩こりには精神面も関係あるのだと感じた出来事でした。
肩こりに対するセルフアプローチ
肩こりには、筋緊張の緩和と血行改善が有効です。身体を動かす、温める、姿勢を見直すといったセルフアプローチを推奨します。下記1~3を行いましょう。
1.身体を動かす

長時間同じ姿勢を取る際は、1時間に一度は立ち上がり、肩甲骨を意識的に動かすストレッチを行いましょう。
マッサージ:掌を上に向け、反対の手で親指の下をゆっくり揉みましょう。そして前腕、上腕、三角筋といった筋肉も揉みましょう
ストレッチ:掌を広げながら親指を外に向け腕を真っ直ぐしてから、反対側の手で広げた掌をつかみ、胸側に押しましょう
2.肩・首を温める
40℃前後のぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、首まで温めることを意識すると良いでしょう。シャワーで済ませず、湯船に浸かることで全身の血行が促進されます。または、カイロや蒸しタオルを首や肩に当てて、深部から温めることで血行を促進することも有効です。
3.姿勢を見直す
デスクワークは、頭が前に出すぎないよう、耳・肩・腰のラインが一直線になる正しい姿勢を意識し、筋肉への負荷を減らしましょう。あごを引き、背筋を伸ばすことを意識しましょう。PCモニターなどの高さを調整し、目線がやや下がる位置にすると首の負担が軽減されます。
「磁気の力」をプラス。ピップマグネループという選択肢
肩こりについて理解を深め、その対策も理解していただけたと思います。しかし、時間がない、身体を動かすのがめんどうだと感じる方は、肩こり症状の緩和に役立つ一般用医薬品や医療機器を上手に取り入れて、身体を労わってあげてください。
でも、どれを選択して良いか悩むあなたへ、ピップマグネループをご提案します。ピップマグネループは管理医療機器(家庭用永久磁石磁気治療器)で、ウエルネス通販公式サイトから購入が可能です。その効果は、「装着部位のこり及び血行の改善」です。ファッション性に優れたデザインを選べば、日中の着用もより楽しくなります。豊富なラインナップや磁力の強さの中から、あなたのライフスタイルにぴったりの一本が見つかるかも知れません。
もし、ピップマグネループをはじめて使用する方であれば、寝る時に使用してはいかがでしょうか。寝ている時は身心がもっともリラックスしている状態です。寝ている間にあなたのこりにアプローチします。
しかし、症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。
ピップマグネループについて興味をもっていただけたでしょうか?
本日も気持ちの良い1日をお過ごしください。

谷口
肩こりが急に強くなった場合、長引く場合は、整形外科などの医療機関を受診し、適切な診断を受けることを強くお勧めします。先ずは肩こりになった背景を知ることが、大切です。
そして、肩こりの背景が筋肉疲労であることが明らかになった場合は、ドラッグストアで一般用医療品や医療機器の購入、鍼灸整骨院、整体院などを頼っても良いと思います。そして、こりの緩和や改善が自覚できたら、姿勢や生活習慣の見直し、運動は必ず行ってください。私たち柔道整復師であっても最後は自己管理にたどり着きます。自らを見直さない限り、肩こりは繰り返されてしまいます。
よくある質問(FAQ)
- 肩こりは日本人だけの症状ではないの?
はい、世界中の人々も肩こりを認識するようになってきました。今までは、肩こりを表す単語がなかったためと推測されます。
- 肩こりを感じた際、まず意識すべきことは何ですか?
まずはご自身の生活の中で、どのような場面が肩こりのきっかけになっているかを見つめ直すことが大切です。同じ姿勢を続けないよう意識するなどの工夫から始めてみましょう。
- 磁気治療器の使用期間は?
ご自身の肩こりが緩和するまで、ご使用ください。ただし、症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。








