肩こり時に身体の中で何が起こっているのか!?近年注目される「血管」「神経」「ファシア」について解説します。肩こりについての最新情報と毎日の生活に取り入れやすいタオルストレッチをご紹介します。
肩こりには、マクロ的視点とミクロ的視点があることがわかる
肩こりのミクロ的視点である「血管」「神経」「ファシア」がわかる
自宅で手軽に実践できる「タオルストレッチ」の方法がわかる
あなたの生活に「磁気の力」をプラスしよう
肩こりについての「マクロ的視点」と「ミクロ的視点」とは

肩こりや首こりでお悩みの方は、これまでに「筋肉が硬い」「筋緊張」「血のめぐりが悪い」といった言葉でご自身の不調を説明されることが多かったのではないでしょうか。東洋医学の「瘀血(おけつ)」という表現も馴染み深く、多くの方がこれらの言葉を通してご自身の身体と向き合ってこられたことと推察いたします。
しかし、近年、医学やテクノロジーの目覚ましい進歩により、肩こりの「新しい視点」に注目が集まっています。
姿勢の崩れや生活習慣の乱れに着目する全体的なアプローチを「マクロな視点」とするなら、現在クローズアップされているのは、身体の奥深くで何が起きているのかを探る「ミクロな視点」です。
そのミクロな視点において鍵となるのが、「血管」「神経」「ファシア」という3つの要素です。
健康や身体づくりに関する最新の話題でも頻繁に登場するようになったこれら3つの組織が、なぜ今注目されているのか、その背景について解説していきます。
【マクロな視点の限界】
これまでの認識では、肩こりや首こりは姿勢の崩れや生活習慣が要因とされてきました。人類が二足歩行となり、重い頭部を首や肩で支える力学的な負担が生じたためです。成人の頭部の重さは、おおよそ体重の約10%を占めるとされています。僧帽筋などの筋肉がこの重い頭部を支え続けることで緊張が続き、血行に影響を及ぼします。
公衆衛生の観点からも、長時間のデスクワークやスマートフォンの普及による姿勢の悪化は、現代社会における大きな健康課題として認識されています。首や肩への力学的な負担を減らすための環境整備や定期的な運動習慣の構築が推奨されています。
このような「姿勢や生活習慣」に着目した全体的なアプローチは、いわゆる「マクロな視点」からの説明です。
しかし、このマクロな視点だけでは、筋肉の奥深くまで血流が悪くなり、なぜ頑固な「こり」や「痛みの感覚」が生じるのかという根本的な仕組みまでは捉えきれません。
【ミクロな視点に目を向ける時代へ】
近年、解剖学や生理学、運動学などの分野では、よりミクロな視点での肩こりや首こりについて議論が進められるようになりました。私たちの身体は、筋肉や骨格が単独で働いているわけではありません。細胞に酸素を届ける血管、情報を伝達する神経、そして全身の組織を包み込むファシアが複雑に連携しています。肩こりや首こりを理解するには、筋肉の表面的な硬さだけを見るのでは不十分だと言われています。
そのため、こり部位がどのような状態にあるかを知る必要があります。超音波画像診断装置などの発達により、生体における微細な変化を観察できるようになりました。これにより、ミクロな視点からの研究が進みはじめています。
現在でもマクロ的視点である「姿勢」や「生活習慣」という全体的なアプローチは非常に大切です。それに加えて身体の内部で起きている機能的な変化であるミクロ的な視点にも目を向けることができるようになってきました。これが、現代の健康情報において「血管」「神経」「ファシア」の3つが注目されるようになってきた背景です。
肩こりや首こりが実際に起こっている筋肉に対して、
血管がどのように影響を及ぼしているのか。
神経がどのように刺激を受け取っているのか。
筋肉、骨、血管、内臓などの組織を包むファシアがどのような物理的状態にあるのか。
これらは、あなたご自身の身体の内部で起きているミクロな変化です。これらの具体的な働きについて、順番に詳しく解説します。

谷口
大学で臨床研究している時に学生たちと「肩こりとは一体何か?」「身体の中ではどのような反応が起きているのか?」についてディスカッションしたことがあります。
学生からは「血行不良」や「筋肉の硬直(硬結)」といった意見が出ましたが、「では、なぜ血流が悪くなるのか?」と、もう一歩踏み込んで考えてもらいました。
そこで、「実は、肩こりの自覚症状がどのように発生するのかは、現在も世界中で解明に向けた研究が進められている段階なのです」と伝えると、学生からは「昔から誰もが知っている身近な症状なのに、不思議ですね」と驚きの声が上がりました。
肩こりはこれほどポピュラーな不調でありながら、未解明な部分が多く残されています。
しかし、当時の学生たちが抱いたような素朴な疑問の答えも、近年研究が進む「ミクロな視点」によって、少しずつ明らかになりつつあると感じています。
肩こりのミクロ的視点である「血管」「神経」「ファシア」について

私たちの身体の奥深くで実際に何が起きているのかを解説します。「血管」「神経」「ファシア」という3つの組織には、それぞれ独自の役割があります。
しかし同時に、これら一つひとつが肩こりや首こりを引き起こす要因にもなり得ます。 単体でも不快感を生じさせますが、これらが互いに影響し合うことで、さらに症状の重い肩こりや首こりへと悪化していくと考えられています。
【血管: なぜ血の巡りは悪くなる?筋肉に押しつぶされる毛細血管と物質の滞留】
筋肉に酸素や栄養素を運ぶのは、筋肉内に網の目のように張り巡らされた毛細血管の役割です。毛細血管の壁は非常に薄く繊細な構造をしています。姿勢の崩れなどで筋肉が持続的に緊張状態に陥ると、筋肉の内圧が高まり、外側からの圧力で毛細血管が簡単に押しつぶされてしまいます。
これにより、局所の血管が収縮したような状態になり、血行の悪化へと繋がります。
また、解剖学的な視点から見ると、毛細血管の周囲には平滑筋が存在しないため、外部からの圧力による影響をダイレクトに受けやすい性質があります。酸素が不足した状態でも筋肉は活動を維持しようと懸命に働くため、特定の物質が大量に生成されます。血流が滞っていると、これらの物質が血液によって回収されず、細胞の周囲にあるミクロな空間に長く留まってしまうことになります。筋肉の緊張に伴う微細な血管の収縮と物質の滞留が、不調の大きな基盤となっています。
【神経: 抜けない「重だるさ」の正体。過敏になるセンサーと自律神経の連鎖】
末梢神経には感覚神経と自律神経が含まれます。感覚を伝える神経線維にはいくつかの種類が存在しますが、「どこが痛いのかはっきりしない、鈍い痛みや重だるい不快感」を伝えるのが、C線維と呼ばれる非常に細い神経線維です。
解剖学においてC線維は「無髄神経」に分類され、信号を伝える伝導速度が遅いという特徴を持っています。そのため、一瞬の鋭い痛みではなく、じわじわと持続する鈍痛や重苦しさに関与します。
局所の血管が圧迫されて物質が滞留すると、それらの特定の物質がこのC線維を化学的に強く刺激する要因となります。まるで身体の奥深くで「濃い霧」がゆっくりと周囲を覆い尽くしていくような、あの特有のどんよりとした不快感は、このC線維が持続的に刺激を受け取り、脳へサインを送り続けるために起こるのです。
こうした持続的な刺激によって神経が過敏な状態になると、常に重だるい感覚が脳へと送られ続けると考えられています。この不快な感覚によるストレスは、自律神経のバランスにも影響を与えます。
ストレスを感じた脳は、活動時に優位になる交感神経を活発にさせます。交感神経が優位な状態では、末梢の血管を収縮させる指令が出されるため、局所の血流がさらに制限されるという生理学的な反応が起きます。
この神経の過敏化と自律神経の反射(負の連鎖)こそが、不快感を長引かせる要因です。
【ファシア: 身体の動きを制限する「癒着」とは?潤いを失う全身ネットワーク】
現在メディアで最も注目を集めているファシアについて解説します。ファシアとは、筋肉だけでなく骨、血管、神経、内臓など全身のあらゆる組織を立体的に包み込んでいる結合組織の広大なネットワークのことです。よく耳にする筋膜は、この広大なファシアの中で筋肉を覆っている一部分に過ぎません。
ファシアの主成分は水分やコラーゲンなどであり、 組織同士の摩擦を防ぐ潤滑材としての役割を担っています。
長時間の同じ姿勢や運動不足が続くと、ファシアの水分量が低下し、ヒアルロン酸がゲル状に硬くなって滑らかさを失うという仮説が提唱されています。 運動学的な観点からも、滑走性の低下は周囲の筋肉のスムーズな収縮を妨げる要因となります。
近年、超音波エコーなどの技術向上により、このファシアの癒着や動きの悪さが生体内で可視化できるようになった背景があります。これがメディアで大きく取り上げられるようになった理由の一つです。
筋肉の緊張は血管を圧迫し、滞留した物質が神経を刺激します。自律神経の反射が血流をさらに低下させ、ファシアの癒着が身体の動きを制限します。これら3つが肩こりや首こりといった不快感を自覚させるのです。身体の内部で起きているこの微細な変化を知ることは、ご自身の状態を客観的に捉える第一歩となります。

谷口
私も臨床研究を通じて、血管、神経、ファシアに関する知見を深めてまいりました。日々の研究の中で、身体の奥深い仕組みや神経系との複雑な連動性には、常に驚かされるばかりです。
しかし、人を対象とした臨床研究だけでは明らかにならないメカニズムが多いのも事実です。肩こりにはまだ解明されていない領域が多く残されているからこそ、今後はミクロな視点での細胞研究や動物実験を組み合わせた多角的な研究が必要だと考えています。
身体が硬い人必見! タオルを使った簡単肩こりストレッチ

肩こりの知識をアップデートできたと思います。
まだまだ、肩こりについては世界中で研究が進められているので、今後も新しい事実が解明されていくことでしょう。
ところで、ここまで真剣に画面を見つめてくださった皆様、今回は少し難しいテーマでしたので、肩や首がこったのではないでしょうか。
身体の柔軟性を保ち、長時間の不動状態をリセットするためには、日常的な運動が効果的です。運動学や解剖学の理論に基づいた、家庭で手軽に行えるセルフケアの方法を紹介します。
今回は、どこのご家庭にもある身近なタオルを使ったストレッチを紹介します。両手でタオルをピンと張って動作を行うことで、自然と胸が開き、腕の軌道がブレにくくなります。これにより、狙った肩甲骨まわりの筋肉へ的確にアプローチすることが可能です。
お手元にフェイスタオルなどを一枚ご用意いただき、さっそく実践してみましょう。
【実践:タオルを使った肩甲骨コントロール】
生理学的に、ストレッチの際に深い呼吸を意識することで自律神経のバランスが整い、筋肉の緊張が緩みやすくなります。
- 基本姿勢:タオルの両端を両手で持ち、胸の前で軽く突っ張るように構えます。
- 吸う息でアップ:ゆっくりと息を吸いながら、両腕を頭の上へと挙げていきましょう。
- 吐く息でダウン:息を吐きながら、タオルの張りを保ったまま、肘を曲げてゆっくりと背中に下ろします。
- キープ:肘を下ろした状態で、数秒間その姿勢を保ちます。
- 戻す:再びゆっくりと元の位置(頭上、または胸の前)に腕を戻します。
この一連の動作を、無理のない範囲で5回〜10回ほど繰り返してみてください。
【効果を高めるポイント】
- 肩甲骨を意識する:肘を下ろす際、背中にある肩甲骨同士を中央に引き寄せるような意識を持つことがポイントです。解剖学において、肩甲骨の周囲には僧帽筋や菱形筋といった大きな筋肉が集まっています。
- 筋ポンプ作用の活用:これらの筋肉を意識的に動かすことで、動的な収縮と弛緩が繰り返されます。これにより、運動学における「筋肉のポンプ作用」が働き、局所の血液の巡りを促すきっかけとなります。
- 痛みを感じない範囲で行う:強い痛みを感じるまで無理に伸ばさないことが鉄則です。「心地よい」と感じる程度の強さで行うことが、ファシアの柔軟性を安全に引き出すアプローチとなります。
デスクワークの合間やお風呂上がりの身体が温まっているタイミングで行うのがおすすめです。
定期的に身体を動かす習慣は、公衆衛生の観点からも推奨される健康維持の手法であり、長期的なQOLの向上を支える基盤となります。

谷口
タオルを使ったストレッチは、身体が硬いと感じている人に特におすすめです。
ただし、タオルを強く引っ張りすぎると生地が破れ、反動で転倒するなど思わぬケガに繋がる危険があります。ストレッチを行う際は力み過ぎに十分注意し、万が一傷んでも問題のないタオルをご使用ください。
無理せず「気持ちいい」と感じる範囲の力加減で、毎日続けてみてくださいね。
「磁気の力」をプラス。ピップマグネループという選択肢
「血管」「神経」「ファシア」が関係する首や肩の不調には、日々の適度な運動や正しい姿勢の維持によって、こりや血行不良を軽減することが非常に重要です。
しかし、忙しい現代社会において完璧な生活習慣を保つことは容易ではありません。同じ姿勢が続いて首や肩がこってしまったときのケアとしては、肩こり症状の緩和に役立つ一般用医薬品や医療機器を上手に取り入れて、頑張っている身体を労わってあげてください。
どれを選んだら良いか迷われている方へ、一つの選択肢として「ピップマグネループ」をご提案します。ピップマグネループ(家庭用永久磁石磁気治療器)は管理医療機器で、その効果は「装着部位のこり及び血行の改善」です。
購入は、ピップウエルネス通販公式サイトから可能です。ピップマグネループには、個々のニーズに応える多彩なラインナップが用意されています。
ピップマグネループMAX
シリーズ最大磁力200ミリテスラ(mT)。頑固なこりにしっかりとアプローチしたい方におすすめです。
ピップマグネループEX
150mTの磁力を内蔵。幅広い層に愛用されているスタンダードなモデルです。
ピップマグネループAiryFree(エアリーフリー)
磁束密度は55mTながら、EXの約半分の軽さを実現した、ピップマグネループ史上最軽量のモデルです。
ピップマグネループfit
150mTの磁力で、自分の首のサイズに合わせて長さを自由に調整できるのが特徴です。
全シリーズとも、無理な力がかかると外れる安心設計となっており、着脱が非常に簡単で日常使いに最適です。 また、ファッション性も兼ね備えた豊富なカラーバリエーションがあり、日中の着用も楽しくなります。
磁気ネックレスの装着がはじめてであれば、まずは「就寝時」からの活用を検討してみてはいかがでしょうか。寝ている間は身心1)がリラックスしている状態です。磁気がじっくりと首や肩の血行に働きかけ、こりを改善してくれます。朝起きた時の肩や首の感覚に、新しい発見があるかもしれません。
症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。
本日も色々な知識をアップデートし、気持ちの良い1日をお過ごしください。
1)弊社は、「健全な『心』は健康な『身』に宿る」という考えから、身体と心のつながりを「身心」と表記しています。一般的には「心身」と書かれることが多いですが、まずは土台となる身体(身)を整えることが、健康的な心への近道だと考えています。
よくある質問(FAQ)
- お風呂に入るときは外した方がいいですか?
通常の入浴時には着けたままでも問題ありませんが、シャンプーやボディーソープ、石けん等は素材を傷める可能性があるため、付着した場合は水でよくすすいでください。温泉浴、海水浴、入浴剤入りのお風呂等での使用は外してください。
- 妊婦や子どもが使用してもいいですか?
妊娠初期の不安定期または出産直後の方は、医師にご相談の上ご使用ください。小児へのご使用は避けてください。
- ペースメーカーを使用していますが使えますか?
心臓ペースメーカーなどの体内植込型医用電気機器や、脳脊髄液短絡術用圧可変式シャントなどの医用電気機器を使用している方は、誤作動を招く恐れがあるため使用しないでください。








