肩を回した時や肩甲骨を動かした時に鳴る「ゴリゴリ」という音の正体を解剖学や運動学の視点からわかりやすく解説します。不快感を和らげるための具体的なアプローチや日常のセルフケアも紹介します。

この記事でわかること

肩や肩甲骨が「ゴリゴリ」と鳴る解剖学的な仕組み

腕を上に挙げる時の「肩関節と肩甲骨の連動」と、音が鳴る運動学的な背景

肩こりを和らげるストレッチと日常の姿勢改善法

あなたの生活に「磁気の力」をプラスしよう

肩を回したり、挙げたりする時に鳴る「ゴリゴリ」という不快な音を聞いたことはないでしょうか?若い時はなかったこの音の正体について解説します。この「ゴリゴリ」音の明確な正体は、現代医学でもまだ完全には解明されていない部分があります。いきなり、がっかりさせて申し訳ございません。

しかし、音が鳴るメカニズムについては、いくつかの事実が明らかになっています。まずは「解剖学」的な視点から、音が鳴る背景について解説します。

1.「肩関節」と「肩甲骨」それぞれの場所と鳴る仕組み

音が鳴る場所は、「肩関節(腕の付け根)」と「肩甲骨(背中側)」の2つに明確に分けることができます。

肩関節(腕の付け根)

  • 正式名称: 肩甲上腕関節(けんこうじょうわんかんせつ)
  • 構造: ゴルフの「ティー」の上に「ゴルフボール」が乗っているような、かみ合わせが浅く不安定な構造です。
  • 音が鳴る仕組み: 普段は「腱板(インナーマッスル)」が手綱のように骨を引き寄せ、軸を正しい位置に固定しています。しかし、ここが疲弊して固定が緩むと、関節の動く軌道がわずかにズレます。その結果、狭い骨の隙間で腱やクッション(軟骨・関節唇)が衝突・パキパキと引っかかることで音が鳴ります。

肩甲骨(背中の骨)

  • 正式名称: 肩甲胸郭関節(けんこうきょうかくかんせつ)
  • 構造: 骨同士の結合がなく、筋肉を挟んであばら骨(肋骨)の上を滑り合う、特殊な関節です。
  • 音が鳴る仕組み: 肩甲骨の周りには筋肉が何層にも重なっています。デスクワークなどで背中が丸まり、これらの筋肉がガチガチに硬くなると、動かしたときに下のあばら骨と強く擦れ合って「ゴリゴリ」と鳴ります。

2.別々の場所なのに、なぜ同時に異音がするのか

音が鳴る場所は「付け根」と「背中」で別々ですが、人間の身体は、腕を回すときにこの2つがセットで動くルールになっています。そのため、片方がサボると、もう片方にシワ寄せがいく「悪循環のドミノ倒し」が起きてしまうのです。 

【音が連鎖する悪循環のドミノ】は下記の通りです。

 デスクワークなどで姿勢が崩れ、背中の筋肉が硬くなる 

 肩甲骨の動きが悪くなり、背中でゴリゴリ鳴り始める

 動かなくなった肩甲骨の分をカバーしようと、肩関節が無理をして過剰に動く

 肩関節の許容量を超え、こちらでも摩擦が起きてゴリゴリ鳴り始める! 

筋肉がしなやかに動き、滑液によって摩擦が抑えられていれば音は鳴りにくくなりますが 、このように「肩甲骨」がサボると「肩関節」が無理して頑張り、「ゴリゴリ」という振動が肌に伝わります。 

3.なぜ原因や仕組みが分かっているのに「未解明」なのか

ここまで詳細な原因や仕組みを解説してきましたが、医学的に「完全には解明されていない」とされる理由は、音が鳴り得る要因や候補はいくつか判明しているものの、個人の体内で鳴っているその音の直接的な原因を100%ピンポイントで特定することが困難なためです。具体的には、以下の3つの要素が現代医学における課題となっています。

リアルタイム特定の困難さ

レントゲンやMRIなどの画像検査は静止状態の撮影が主であり、動いている生体内で筋肉や腱が擦れる瞬間や、微小な気泡が弾ける瞬間を正確に捉えることは現代の技術でも容易ではありません。

個人差の存在

骨格の歪み、猫背のレベル、筋肉の硬さがほぼ同じ条件であっても、音が鳴る人と鳴らない人がいます。この差を生み出す決定的な要因は完全には突き止められていません。

将来的な影響の予測

痛みを伴わない音が、将来的な関節の変形や組織の損傷にどう直結するのか、明確な因果関係を示すデータはまだ不十分です。

このように、背景にある仕組み自体は立証されていますが、個別の音の原因を完全に特定するまでには至っていないのが現状です。

4.ゴリゴリ音は身体からのサイン

現代医学では「音が鳴る原因」を100%特定することは難しく、痛みがなければすぐに大きな病気につながるケースは多くないと言われています。しかし、上記1.、2.の説明通り、音が鳴り続けているということは、肩まわりの組織の間で確実に摩擦(負担)が起きているという事実でもあります。つまり、この「ゴリゴリ音」は、これ以上ひどくなる前にケアしてほしいという、身体からの大切なサインなのです。

谷口

肩甲骨のまわりにはたくさんの筋肉があります。頭の重さは体重の約10%もあるため、姿勢が崩れると筋肉に大きな負担がかかって硬くなります。音が鳴るのは身体が発するサインですので、音が鳴る場合は優しく動かしましょう。

腕を上に挙げる時の仕組みと「ゴリゴリ」音  運動学から迫る! 

運動学的な視点から、肩を動かしたときに音が鳴る背景を解説します。腕を上げたり回したりする動作では、肩の関節だけが単独で動いているわけではありません。

1.「肩関節」と「肩甲骨」の独立した動きのルール

腕をスムーズに上げるため、身体には「肩甲上腕(けんこうじょうわん)リズム」と呼ばれる連動運動のルールが存在します。例えば、腕を真上(180度)まで上げる際、2つの部位は以下のように役割を分担しています。

  • 肩関節(腕の付け根)の動き: 全体のうち 120度 動きます。
  • 肩甲骨(背中側)の動き: 全体のうち 60度 動きます。

比率は「2:1」であり、腕全体の動きに対して肩甲骨が3分の1を担うことで、スムーズな挙上動作が可能になります。

2.リズムの崩壊と筋肉のアンバランス

筋肉の柔軟性が低下するとこのリズムが乱れます。例えば、デスクワークなどで前かがみの姿勢が続くと、肩甲骨が外側に開いたまま固定されやすくなります。その結果、肩甲骨を支える筋肉のバランスが崩れ、本来の滑らかな運動が行えなくなります。

この状態で無理に腕を回すと筋肉や腱に不自然な引きつれが生じ、骨と組織の摩擦が大きくなってゴリゴリという音を引き起こします。これは、特定の筋肉が過剰に働き、別の筋肉が働かなくなる「筋肉の不均衡(アンバランス)」が背景にあります。

特に、肩甲骨を内側に引き寄せる筋肉が弱くなると「巻き肩」の状態になり、肩関節の運動が制限されて摩擦音を生じやすくなります。また、肩関節の安定性を保つインナーマッスルと、大きな力を出すアウターマッスルの協調性が崩れると、関節の位置がわずかにずれ、周囲の組織への物理的なストレスとなります。

3.音は「運動の調和が崩れている」指標

肩を回したときの音は、運動の調和が崩れている指標です。不自然な動きを繰り返すと筋肉の負担が増し、肩こりや首こりが定着しやすくなります。肩まわりの正しい運動機能を取り戻すことが大切です。

谷口

肩甲上腕リズムを簡単に理解する方法があります。

【ミニワーク】肩甲上腕リズムを体験してみよう!

  • 右肩の上に左手を置き、肩甲骨が動かないように軽く押さえます。
  • その状態で、右の肘を伸ばしたまま手を斜め前に挙げてみてください。

真上までは手が挙がらなかったはずです。120度(肩関節の可動域)あたりで限界がきます。残りの60度は、肩甲骨が一緒に動いてくれないと180度(真上)まで挙げることができない仕組みなのです。

ゴリゴリ音を和らげるアプローチ

気になるゴリゴリ音や肩こりを和らげるためのセルフケア法を解説します。音が鳴るのは筋肉の硬化や運動の不調和があるため、これらを和らげる習慣を取り入れることが有効です。

1.肩甲骨のサイクルストレッチ

肩甲骨を意識的に大きく、ゆっくりと動かすストレッチです。

  1. 両方の肩先に軽く手を置きます。
  2. 肘で大きな円を描くようにして、前後へゆっくりと回します。
  3. このとき、肩甲骨が背中の中心でしっかりと寄ったり、外側に広がったりする感覚を意識します。

強い力は必要ありません。心地よい範囲でゆっくり動かします。デスクワークなどで同じ姿勢が長時間続く場合は、1時間に1回程度行うと筋肉の緊張をリセットできます。

2.日常生活の姿勢改善

日常生活における姿勢の改善も、非常に重要なアプローチです。

  1. 椅子に座る際は骨盤をしっかりと立てる
  2. 頭が体幹の真上に位置するように意識する

頭部の重さは体重の約10%もあるため、頭が前に出るだけで、首や肩の筋肉には数倍の負担がかかります。正しい姿勢を保つことは、筋肉への物理的なストレスを減らし、滑らかな関節運動をサポートします。

3.全身の血行促進

身体を温めることで筋肉の柔軟性が高まり、骨や周囲の組織との摩擦が軽減されやすくなります。

  1. ぬるめのお風呂
  2. ウォーキングなどの有酸素運動

日々のちょっとした意識の変化が筋肉の緊張を和らげます。無理のない範囲で運動を習慣にすることで、肩甲骨まわりの柔軟性が高まり、音が鳴りにくい状態へと近づきます。

上記の内容を続けても症状が改善しない場合や痛みがある場合は、無理をせずに必ず医療機関(整形外科など)を受診してください。

谷口

毎日少しずつで良いので、無理のない範囲で続けてみてください。ゴリゴリ音はすぐになくなることはありませんが、少しずつ小さな音になっていきます。記事にもありますように、症状が改善しない、痛みがでた時は、整形外科に受診してください。自己判断は決して行わないでください。

「磁気の力」をプラス。ピップマグネループという選択肢

肩まわりの筋肉を動かす習慣は大切です。

しかし、日々の生活の中で、肩こりや首こりのお悩みを抱えながらも、忙しさからついつい後回しにしてしまう方は少なくありません。その場合は、無理をせずに肩こり症状の緩和に役立つ一般用医薬品や医療機器を上手に取り入れて、頑張っている身体を労わってあげてください。しかし、どれを選んだら良いか迷われている方へ、一つの選択肢として「ピップマグネループ」をご提案します。

※ピップマグネループの効果は「装着部位のこり及び血行の改善」です。肩や肩甲骨のゴリゴリ音(関節の摩擦音)を直接解消するものではありません。 

ピップマグネループ(家庭用永久磁石磁気治療器)は管理医療機器で、その効果は「装着部位のこり及び血行の改善」です。購入は、ピップウエルネス通販公式サイトから可能です。ピップマグネループには、個々のニーズに応える多彩なラインナップが用意されています。

ピップマグネループMAX

シリーズ最大磁力200ミリテスラ(mT)。頑固なこりにしっかりとアプローチしたい方におすすめです。

ピップマグネループEX

150mTの磁力を内蔵。幅広い層に愛用されているスタンダードなモデルです。 

ピップマグネループAiryFree(エアリーフリー)

磁束密度は55mTながら、EXの約半分の軽さを実現した、ピップマグネループ史上最軽量のモデルです。 

ピップマグネループfit

150mTの磁力で、自分の首のサイズに合わせて長さを自由に調整できるのが特徴です。

全シリーズとも、無理な力がかかると外れる安心設計となっており、着脱が非常に簡単で日常使いに最適です。 また、ファッション性も兼ね備えた豊富なカラーバリエーションがあり、日中の着用も楽しくなります。

磁気ネックレスの装着がはじめてであれば、まずは「就寝時」からの活用を検討してみてはいかがでしょうか。寝ている間は身心1)がリラックスしている状態です。磁気がじっくりと首や肩の血行に働きかけ、こりを改善してくれます。朝起きた時の肩や首の感覚に、新しい発見があるかもしれません。

症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。

本日も良い一日をお過ごしください。

1)弊社は、「健全な『心』は健康な『身』に宿る」という考えから、身体と心のつながりを「身心」と表記しています。一般的には「心身」と書かれることが多いですが、まずは土台となる身体(身)を整えることが、健康的な心への近道だと考えています。

よくある質問(FAQ)

ピップマグネループはずっとつけたままで良いのですか?

医療機器ですので症状がやわらいだら取り外すことをお勧めします。また、ループ表面が汚れると劣化の原因になりますので、こまめに水、またはぬるま湯でやさしく洗い、水分をよくふき取ってください。
汗や皮脂を吸着することがありますので、2~3日に一度、消毒用エタノールや洗濯・食器用の中性洗剤(パルミチン酸を含有しないもの)に2~3時間つけおきすることをおすすめします。
つけおき後は十分な水で洗い流してからご使用ください。
但し、シャンプーやボディソープ、石けんは素材を傷める可能性があるため使用しないでください。また、スポンジ・ブラシ等の洗浄用具はループ表面にキズがつく可能性がありますので、手洗いをお勧めします。

ピップマグネループに副作用はありますか?

医学的に認められた副作用はありません。ただし「コリ・血行を改善する」医療機器ですので、のぼせ等の違和感があった際は、ご使用を中止してください。

ピップマグネループを2本同時に装着しても良いですか?

お勧めできません。医療機器として単独でご使用いただくことを前提としております。