肩こり改善に使用している磁気ネックレスはMRI検査の前のどのタイミングではずしたら良いかついてわかりやすく解説します。そして、磁気ネックレスを装着したまま入室した場合の吸着事故や発熱など、絶対にNGとされる3つのリスクも紹介します。

この記事でわかること

MRI検査前に「磁気ネックレス」を着脱するタイミングがわかる

MRI検査前に磁気ネックレスを直前にはずしても検査結果に影響がないことがわかる

MRI検査室に磁気ネックレスや装飾品を検査室へ持ち込んだ際の危険性がわかる

あなたの生活に「磁気の力」をプラスしよう

磁気共鳴画像法(MRI)検査の前に、普段から身に着けている磁気ネックレスをいつはずすべきか迷われていませんか。結論からお伝えすると、検査直前に更衣室ではずしても問題はありません。ただ、はずす時のおすすめは「ご自宅を出る前」です。その背景には、主に二つの要因があります。

【医療機関の厳格な安全管理体制】

一つ目の理由は、医療機関における厳格な安全管理体制にあります。医療機関、特にMRI検査を行う現場では、金属や磁石の持ち込みによる事故を未然に防ぐため、二重三重のチェック体制が敷かれています。更衣室での着替えの際にも、医療スタッフが磁気ネックレスや小さな装飾品に至るまで、細かく目視や問診で確認を行います。病院に到着してから指示されて慌ててはずすよりも、あらかじめご自宅ではずして保管しておけば、当日の煩わしい確認作業をスムーズに省くことができます。これにより、検査前の貴重な時間を落ち着いて過ごすことが可能となります。

【患者様自身の心理的な負担軽減】

二つ目の理由は、患者様自身の心理的な負担を軽減することです。病院という非日常的な空間では、私たちは無意識のうちに緊張や不安を感じるものです。検査がすべて無事に終了すると、想像以上に精神的な疲れを感じ、ホッとした安堵感から注意力が散漫になることも珍しくありません。更衣室のロッカーに大切なネックレスや小物を置き忘れてしまうリスクを防ぐためにも、お気に入りのアイテムはご自宅に置いておくのが安心です。紛失の心配をなくすことも、検査当日のストレスを和らげる大切なセルフケアの一つと言えます。

このように、紛失への懸念をあらかじめ解消しておくことは、心身をリラックスさせることにつながります。医療機関ではこれほどまでに厳重な確認を行い、持ち込みを制限するには、病院の検査機器の中でも特殊な「MRI装置」の仕組みが関係しています。私たちが普段意識することのない物理的なエネルギーが、検査室内では驚くべき規模で働いているからです。

【地磁気の数万倍に達する強力なMRIの磁場】

これほどまでに安全管理が徹底され、患者様も緊張しやすいかというと、そこにはMRI検査特有の性質があります。MRIは、非常に強力な磁場と電波を利用して、人体の内部構造を緻密に画像化する検査手法です。私たちが暮らす地球にも「地磁気」と呼ばれる磁場が存在しますが、その強さは日本付近で約0.05ミリテスラ(mT)に過ぎません。

一方、医療用のMRI装置が発する磁場は1.5〜3.0テスラ(T)に達し、なんと地磁気の数万倍から数百万倍の規模になります。1テスラは1000ミリテスラに換算されるため、そのエネルギーの大きさが分かります。

これほど強力な磁場が常時発生している空間の中では、身体に金属や磁石が残っている状態は重大なインシデントに直結します。塗料に金属成分が含まれる可能性がある刺青やアートメイクがある方が、検査を受けられない場合があるのも、この厳格な安全ルールに基づいているためです。検査前は「何か悪い病気が見つかったらどうしよう」と、誰しも身構えてしまうものです。少しでも当日の不安や負担を取り除くために、首回りのセルフケアはご自宅に帰ってからゆっくりと再開すれば十分です。まずはご自身の心が安心できる方法を選び、リラックスして検査に向かってください。

谷口

MRIは非常に強い磁場を発生させます。臨床研究時に、「MRIの磁場なら、肩こりも治るのでは?」と聞かれることがありますが、MRIの磁場はネックレスよりも強力なものの、作用する仕組みが全く異なります。そのため、「MRI検査でこりがほぐれるわけではありません。」と回答しています。

磁力は身体に残る?直前に外してもMRI検査に影響がない理由

「直前まで磁気ネックレスを着けていたら、身体に磁気の影響が残って検査に影響するのではないか」と心配される方もいらっしゃいますが、ご安心ください。磁気ネックレスから発せられる磁気が、人間の身体に蓄積して残留することはありません。そのため、検査の直前に更衣室ではずしたとしても、MRIの検査結果や画像の見やすさには全く影響を及ぼしません。磁気は装着している間だけ身体に作用し続けますが、皮膚から遠ざけると、その物理的な作用は即座になくなると言われています。医療用MRIの磁場も同様の性質を持っています。

【水分は磁石に反発する「反磁性体」】

人間の身体に磁力が残らないのは、人体を構成する成分と磁石の「物理的な相性」が関係しています。そのメカニズムについて、物理学と生理学の視点から解説します。まず、人間の身体の約60%は水分で構成されています。水は物理学において「反磁性体」と呼ばれる性質を持っています。反磁性体は、外部から磁石を近づけたときに、その磁場とわずかに反発する方向へ磁化する物質です。しかし、磁石を遠ざければ、磁気を記憶したり体内に留めたりする性質は一切ありません。強力な磁場の中に生きたカエルを入れると、体内の水分の反発力によってカエルが宙に浮くという、有名な物理学の実験があるほどです。外部からの磁場がなくなれば、体内における磁気の影響は即座に消失します。

【血液中の「鉄分」は磁石にくっつかない】

次に、血液中の鉄分に関する誤解を解き明かします。血液中の赤血球には、酸素を運ぶ「ヘモグロビン」という鉄分を含んだタンパク質が存在します。鉄と聞くと、誰もが磁石にピタッとくっつく金属のイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし、ヘモグロビンに含まれる鉄は、ポルフィリン環という複雑な有機構造に包まれた「鉄イオン」の状態で存在しています。この状態の鉄は、単体の金属鉄とは化学的な構造が全く異なります。そのため、日常生活において血液が磁石に引き寄せられたり、磁気ネックレスによって血液が磁化して体内に磁力が残ったりすることはありません。

以上の通り、磁気ネックレスは、装着している間だけ体内の微細な環境に働きかけ、血行を改善してこりをほぐす管理医療機器です。ネックレスを首元から取りはずした瞬間に、物理的な影響は完全にゼロへと戻ります。MRI検査は、体内の水素原子が発する微弱な信号を緻密に計算して画像化する仕組みです。直前まで磁気治療器を使用していても検査の結果を左右することは決してありませんので、安心して検査に臨んでください。

MRIと磁気ネックレスについてもっと詳しく知りたい方は、こちらも合わせてお読みください。

谷口

人体は水分が多いため「反磁性体」と説明されることが多いですが、実は私たちの体からは微小な磁場が発生しています。主な発生源は、脳、心臓、そして筋肉です。 この「生体磁気」の領域は現在非常に注目されている分野であり、これまで原因が明らかにならなかった症状の解明や新たな診断法への応用が強く期待されています。 

また、水が反磁性体とわかる実験を紹介します。水道の蛇口から少し水を出している横から、強力な磁石(百円ショップにあるネオジム磁石)をぎりぎりまで近づけると水が曲がります。試してみてください。もちろん、強力な磁石は思わぬケガをする可能性があるので、子供だけでは実験しないでくださいね。

絶対NG!磁気ネックレスをMRI室に持ち込む3つの危険性

磁気ネックレスを装着したまま、あるいは衣服のポケットに入れたままMRI検査室に入室することは絶対に厳禁です。その背景には、患者様自身の命や安全に関わる3つの重大な危険性が存在します。医療安全の観点から、それぞれの要因を詳しく説明します。

【強力な磁力による「吸着事故」のリスク(ミサイル効果)】

1つ目の危険性は、強力な磁力による「吸着事故」のリスクです。MRI装置は、検査を行っていない時間帯であっても、常に強力な磁場を発生させ続けています。磁気ネックレスのような強磁性体を含む金属を室内に持ち込むと、猛烈な勢いで装置の中心へと引き寄せられます。この現象は、医療現場では「ミサイル効果」と呼ばれています。飛んでいく金属製品が、装置の中にいる患者様や周囲の医療従事者に激突する危険があり、命に関わる重大な事故を引き起こします。磁石同士が引き合う力は、装置に近づくほど急激に強くなり、大人の力であっても制御することは不可能です。

【電磁波による「発熱・火傷」のリスク(ジュール熱)】

2つ目の危険性は、電磁波による「発熱・火傷」のリスクです。MRI検査の最中には、体内の状態を映し出すために、高周波の電波が体に向けて連続的に照射されます。磁気ネックレスのようなループ状の金属が体内や体表にあると、ファラデーの電磁誘導の法則により、金属の内部に不要な誘導電流が流れます。金属が持つ電気抵抗によって、この電流は急速に熱エネルギーへと変換されます。この現象によって発生する熱は「ジュール熱」と呼ばれます。磁気ネックレスを着けたままだと、首回りでこの急激な発熱が起こり、皮膚に深刻な火傷を負う恐れがあります。

【画像の乱れ(アーチファクト)の発生】

3つ目は、正確な結果を得ることができないためです。金属や磁石があると画像の乱れ(アーチファクト)が発生します。MRIは、検査空間内の磁場が完全に均一であることを前提として、精細な画像を作り出すシステムです。しかし、撮影領域の近くに磁石や金属が存在すると、周囲の磁場が大きく歪んでしまいます。これにより、「磁化率アーチファクト」と呼ばれる画像の乱れが生じます。確認に不可欠な画像の一部が黒く抜け落ちたり、大きく歪んだりしてしまうため、正確な状態の確認ができなくなります。結果として検査が途中で中断され、再検査が必要になるという不利益を被ることになります。

検査室の入り口に掲げられている「金属持ち込み厳禁」のマークは、過去の医療事故の教訓に基づいた極めて厳格なルールです。更衣室の鏡の前では、首元や手首、あるいはポケットの中に磁気治療器や装飾品が残っていないか、今一度入念に確かめることが不可欠です。確実に取りはずす行動が、ご自身の安全と確かな確認を守ります。

MRI検査前は、金属製品、磁石製品、コンタクトレンズ、ニコチンパッチ、化粧品を必ずはずしてください。心臓ペースメーカーなどの埋込機器がある場合、入れ墨やタトゥーなどには磁性粉が含まれています。MRI検査前に必ず、医師またはMRIの技士には申告してください。

谷口

MRI室の磁石は本当に強力で、目には見えないすごい力が働いています。磁気ネックレスに限らず、ネックレスやピアスなどを着けたまま入ると、引っ張られたり熱くなったりして、皆さんの大切なお身体が傷ついてしまうかもしれません。検査室に入る前は、必ず身に着けているネックレスなどをはずしてください。

「磁気の力」をプラス。ピップマグネループという選択肢

磁気ネックレスをご使用されていない方やこれから購入しようとお考えの方は、「磁気ネックレスはMRI検査直前にはずせば大丈夫」と覚えてください。

これからどのような磁気ネックレスの購入しようか迷われている方へ、一つの選択肢として「ピップマグネループ」をご提案します。 

ピップマグネループ(家庭用永久磁石磁気治療器)は管理医療機器で、その効果は「装着部位のこり及び血行の改善」です。購入は、ピップウエルネス通販公式サイトから可能です。ピップマグネループには、個々のニーズに応える多彩なラインナップが用意されています。

【管理医療機器「ピップマグネループ」の多彩なラインナップ】

ピップマグネループMAX

シリーズ最大磁力200ミリテスラ(mT)。頑固なこりにしっかりとアプローチしたい方におすすめです。

ピップマグネループEX

150mTの磁力を内蔵。幅広い層に愛用されているスタンダードなモデルです。 

ピップマグネループAiryFree(エアリーフリー)

磁束密度は55mTながら、EXの約半分の軽さを実現した、ピップマグネループ史上最軽量のモデルです。 

ピップマグネループfit

150mTの磁力で、自分の首のサイズに合わせて長さを自由に調整できるのが特徴です。

全シリーズとも、無理な力がかかると外れる安心設計となっており、着脱が非常に簡単で日常使いに最適です。 また、ファッション性も兼ね備えた豊富なカラーバリエーションがあり、日中の着用も楽しくなります。

【就寝時のリラックスタイムからの活用】 

磁気ネックレスの装着がはじめてであれば、まずは「就寝時」からの活用を検討してみてはいかがでしょうか。寝ている間は身心1)がリラックスしている状態です。磁気がじっくりと首や肩の血行に働きかけ、こりを改善してくれます。朝起きた時の肩や首の感覚に、新しい発見があるかもしれません。

症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。

本日も気持ちの良い1日をお過ごしください。

1)弊社は、「健全な『心』は健康な『身』に宿る」という考えから、身体と心のつながりを「身心」と表記しています。一般的には「心身」と書かれることが多いですが、まずは土台となる身体(身)を整えることが、健やかな心への近道だと考えています。

よくある質問(FAQ)

ピップマグネループはMRI検査の時は着けたままでも良いですか?

磁気共鳴画像診断装置(MRI)の検査を受ける方は、検査前にはずしてください。

ピップマグネループは服の上からでも効果はありますか?

磁気治療器はコリのある部位から離れるほど磁力は弱くなります。服の上からの装着はお勧めいたしません。

ピップマグネループにはどんな効果がありますか?

ピップマグネループの効果は、装着部位のこり及び血行の改善です。磁気の力で筋肉組織の血行を改善して緊張をとき、コリをほぐす磁気治療器(管理医療機器)です。