気温がいちばん大きく下がるのは、真冬ではなく11月であることがわかる
穏やかな「小春日和」が、朝晩の寒さに気づきにくくさせることがわかる
冬支度の作業や眠っている間の冷えが、首や肩に負担をかけること
あなたの生活に「磁気の力」をプラスしよう
はじめに
朝晩の空気がひんやりし、秋物から冬物への衣替えを考えはじめた。そんな頃から、肩こりや首こりの症状がつらくなってきていませんか。
思い返してみると、去年も一昨年も、例年この時期になると肩がこりはじめていた。そんな方も多いのではないでしょうか。
肩こりは、厚生労働省の国民生活基礎調査で自覚症状の上位に挙がる身近な悩みです。肩こりの実態や、肩こりにまつわるいわれについては、こちらのコラムで紹介しています。
では、なぜこの時期になると、肩こりがつらくなりはじめるのでしょうか。そこには、気温が関わっています。気象庁の平年値を見ると、札幌から鹿児島まで多くの地域で、前の月より気温が大きく下がる月があります。
それが、11月です。
このコラムでは、11月に肩こりがつらくなる背景を説明します。
11月に肩こり・首こりがひどくなりやすい3つの背景
11月は10月に比べて、平均気温が5〜7℃も下がります。その寒さに合わせて身に着ける服や暮らしも変わり、「気温」「衣服」「冬支度」という三つの変化が首や肩に影響を及ぼします。まずは、「気温」が肩こり・首こりに及ぼす影響について解説します。
【気温がいちばん大きく下がるのは、11月】
気象庁の平年値(1991〜2020年の平均)で、各地の10月と11月の平均気温を比べてみましょう。
札幌から鹿児島まで、多くの地域で1か月に5〜7℃下がります。
この下がり幅は、月ごとに比べると一年で最も大きいか、それに並ぶ大きさです。

表の数字は、気象庁が公表している平年値(1991〜2020年の30年間の平均)です。下がり幅は、10月と11月の差を計算したものです。
気象庁は平年値を10年ごとに更新しており、今の値は2021年5月から使われています。次の更新は2031年で、それまではこの値が最新の平年値です。
暖かい沖縄の那覇でも、1か月で3℃下がります。住んでいる地域にかかわらず、上着なしでは肌寒い朝が、11月に入って一気に増えるのはこのためです。
日中と朝晩の差も広がりやすい時期です。たとえば東京では、11月の日最高気温は16.7℃、日最低気温は8.8℃で、1日のなかに約8℃の寒暖差があります。昼は薄着で過ごせても、朝晩は上着が一枚欲しくなる気温です。
暦のうえでは、11月7日ごろに立冬を迎えます。関東や近畿で「木枯らし1号」が発表されるのも、この時期です。東京の場合、10月半ばから11月末までの間に、冬型の気圧配置のもとで北寄りの風が最大風速8m/s以上吹くと、その年の1号になります。
秋口に話題となる寒暖差は、日中と朝晩の気温の差が中心でした。11月はそれに加え、気温の水準そのものが冬に向かって下がっていきます。
9月から10月にかけての寒暖差と肩こりについては、こちらで紹介しています。
続いて、「衣服」の変化が首や肩に及ぼす影響を見ていきます。
【衣替えで重ね着が増え、首と肩が支える重さも増える】
身にまとう衣服も、11月を境に変わります。半袖やカーディガン1枚で過ごせた季節から、長袖に上着を羽織り、重ね着をする季節へと移ります。
日中は暖かくても朝晩は冷えるため、脱ぎ着しやすい上着を一枚持ち歩く方も多いでしょう。重ね着が増えると、襟元と肩にかかる衣服の重さも少しずつ増えます。その重さを受け止めているのが、首から肩にかけての筋肉です。
首の付け根から肩先、背中の中ほどまで広がる僧帽筋は、肩甲骨を引き上げたり支えたりする筋肉です。重ね着をして長い時間過ごすと、この筋肉は肩が下がりすぎないように働き続けます。
最後に、「冬支度」による変化です。
【冬支度で忙しくなり、首や肩を使う作業が増える】
本格的な寒さは、まだ少し先です。平年値では、北海道から沖縄まで多くの地域で、1月が一年でいちばん寒い月になります。11月は、その寒さに備えて暮らしのあちこちで冬支度が進む時期です。
衣替えでは、収納ケースを棚から下ろしたり、季節の服を高い位置にしまったりします。腕を肩より高く上げる動作では、僧帽筋の上部や肩まわりの筋肉が、腕と肩甲骨を支えて働き続けます。
暖房器具を出して掃除をする、冬用の寝具に入れ替えるなど、前かがみで重い物を扱う作業も重なります。前かがみの姿勢では頭が前に出やすく、首の後ろの筋肉が頭を支える負担が大きくなります。
年末に向けて仕事の予定が立て込み、デスクに向かう時間が長くなる方もいるでしょう。慣れない作業と忙しさが重なると、首や肩を休ませる時間は後回しになりがちです。
気温、衣服、冬支度という三つの変化は、一つだけなら小さなものです。
11月はそれが同じ時期に重なるため、首や肩を取り巻く条件が一度に変わります。

谷口
一般的な臨床研究では被験者の確保が課題とされていますが、私は肩こりや首こりの症状が急増する11月に時期を合わせて研究を開始しました。その結果、毎回多くの有訴者の方からご応募いただくことができ、季節的なニーズを捉える重要性を実感しました。
11月の「気づかない寒さ」と、首と肩の中で起きていること

11月は多くの地域で1か月のうちに気温が大きく下がる月です。
一方、太平洋側の地域では、11月は晴れる日が多くなります。たとえば東京の日照時間は、10月の129.4時間から11月は149.8時間へと増え、晴れた日中はぽかぽかと暖かく感じられます。日本海側では曇りや時雨の日が増え、日差しの少ないひんやりとした日が続くようになります。
11月の晴れて穏やかな暖かい日は、「小春日和」と呼ばれます。春の陽気を表す言葉と思われがちですが、気象庁は晩秋から初冬にかけての暖かく穏やかな晴天を指す言葉として用いています。
昼の暖かさに慣れていると、朝晩の冷え込みをはっきり寒いと自覚しないことがあります。そのまま、知らず知らずのうちに肩をすくめて過ごしているのです。それは、身体が熱を守ろうとする自然な反応です。寒さを感じたとき首や肩で何が起きているのかを、生理学と解剖学の視点から説明します。まずは、血管で起きていることから見ていきましょう。
【熱を逃がさないように、皮膚に近い血管は細くなる】
人の身体には、体の中心の温度を37℃前後に保つ仕組みが備わっています。
寒さを感じると、自律神経の働きで皮膚に近い血管が細くなり、体の表面を流れる血液の量が減ります。温かい血液を表面に回さないことで、熱が外へ逃げにくくなるのです。家にたとえると、寒い日に窓を閉めて暖かい空気を逃がさないようにする働きに似ています。
朝晩のひんやりした空気に触れて鳥肌が立つのも、熱を守ろうとする反応の一つです。本格的な寒さでなくても、身体は小さな温度の変化に反応しています。
首は、太い血管が比較的皮膚に近いところを通る部位です。マフラーを巻くと全身が温かく感じられるのは、首元から逃げる熱が減るためです。
血液は、筋肉に酸素や栄養を届けています。首や肩のまわりで血液の流れが滞ると、筋肉はこわばりやすくなり、こりとして感じられることがあります。
「血流」と「血行」の違いについては、こちらで紹介しています。
次に、寒さを感じたときの姿勢と、首や肩の筋肉の関係を見ていきます。
【肩をすくめる姿勢が、首と肩の筋肉を働かせ続ける】
朝晩の冷えた空気のなかでは、気づかないうちに肩を耳のほうへ引き上げ、背中を丸めていることがあります。体を小さくまとめて、冷たい空気に触れる面積を減らそうとする動きです。
このとき主に働いているのが、僧帽筋の上部と肩甲挙筋です。肩甲挙筋は首の骨の横から肩甲骨の上の角へつながる筋肉で、僧帽筋とともに肩甲骨を引き上げます。肩をすくめている間、どちらの筋肉も縮んだ状態が続きます。
筋肉が縮んだままでいると、筋肉の内側の圧力が高まり、中を通る細い血管が押されます。血液が流れにくくなると筋肉はさらにこわばり、こりの悪循環に入りやすくなります。
背中を丸めると頭が前に出て、首の後ろの筋肉が頭を支える負担も大きくなります。頭の重さと首への負担については、こちらで紹介しています。
日中と朝晩の寒暖差が大きい11月は、一日のなかで身体が熱を守る反応をくり返します。寒さをはっきり自覚しない分、肩に力が入っていることにも気づきにくくなります。
最後に、見落としがちな眠っている間の冷えについて説明します。
【寝ている間、首元と肩は冷えているかも!?】
寒さの影響は、起きている時間だけにとどまりません。11月の夜から明け方にかけては、昼間より気温がぐっと下がります。
眠っている間は、体の中心の温度が日中より低くなります。布団から肩や首元が出ていると、冷えた空気に長い時間触れ続けることになります。
冷えを感じると、身体は眠っている間も熱を逃がさないように反応します。体を丸め、首や肩を縮めた姿勢のまま、朝まで過ごしていることもあるでしょう。
朝起きたときに首や肩がこわばっている、布団から出るのがつらいと感じる背景には、夜のあいだの冷えが関わっているのかもしれません。掛け布団を首元まで引き寄せる、首元の詰まった寝間着を選ぶなど、眠っている間の肩の冷えにも目を向けてみましょう。
寒さに対する身体の反応は、体温を守るための大切な働きです。ただ、その働きが長く続くと、首や肩の筋肉は縮んだまま過ごす時間が増えていきます。

谷口
肩をすくめる、背中を丸めるといった姿勢は、寒さから身を守る自然な反応なので、悪いことではありません。気をつけたいのは、その姿勢が長く続くことです。肩がこったと仰る方は巻肩、猫背、ストレートネックの方が多かったと記憶しています。
肩こり・首こりの対策は「温める」「動かす」「服装を見直す」

肌寒くなってきた時期の肩こり対策と聞くと、首元を温めることが真っ先に思い浮かぶかもしれません。温めることはもちろん大切です。ただ、11月の首や肩には、もう二つ加えたいことがあります。それは、「動かす」と「服装を見直す」です。まず温める方法、次に動かす方法、最後に暮らしのなかでできる工夫の順に紹介します。
【筋肉は温まると伸びやすくなる】
筋肉や腱には、温度が上がると伸びやすくなり、冷えると硬くなる性質があります。冷えたゴムひもが伸びにくいのと似ています。
冷えたまま首を大きく回したり、肩を強く引っ張ったりすると、筋肉が十分に伸びず、思わぬ痛みにつながることがあります。先に温めておくと、筋肉を無理なく伸ばしやすくなります。
筋肉が縮んだりゆるんだりすると、筋肉の中の血管も押されたりゆるめられたりします。温めて広がった血管のなかで、動くことが血液の行き来を後押しします。温めることと動かすこと、この二つを順番に組み合わせると良いでしょう。
【まず温める:蒸しタオルと入浴のひと工夫】
蒸しタオルで首の後ろを温める
水で濡らして軽く絞ったタオルを、電子レンジで30秒から1分ほど温めます。手で触って熱すぎないことを確かめてから、首の後ろから肩にかけてのせましょう。熱いと感じたら、やけどを防ぐためにすぐ外してください。
入浴の湯温と時間、脱衣所や浴室の温度に気を配る
湯船につかると、首や肩を含む全身がゆっくり温まります。湯温は38°C〜40℃で長風呂はしないようにしてください。
あわせて、入浴前に脱衣所や浴室を暖めておくことも勧められています。寒い脱衣所で肩をすくめながら服を脱ぐ時間が短くなり、首や肩にとってもうれしい工夫です。
首元だけでなく、手首や足首を冷やさないことも大切です。「首・手首・足首」の三つを温める工夫は、こちらで紹介しています。
【次に動かす:温まった首と肩をほぐす3つの体操】
体操は、入浴後や蒸しタオルで温めた直後に行うのがおすすめです。ストレッチは、痛くなく気持ちよい程度にとどめ、呼吸を止めずに行ってください。
1)肩のすくめと脱力
両肩を耳に近づけるようにゆっくり引き上げ、3秒ほど止めます。息を吐きながら、ストンと力を抜いて肩を落とします。これを5回くり返します。一度力を入れてから抜くと、筋肉がゆるんだ感覚をつかみやすくなります。
2)肩甲骨まわし
両手の指先を肩にのせ、肘で大きな円を描くように後ろ回しを5回、前回しを5回行います。肩甲骨が背骨に寄ったり離れたりする動きを意識しましょう。
3)首の横倒し
背すじを伸ばして座り、右耳を右肩に近づけるように、首をゆっくり右へ倒します。左の首すじが伸びるのを感じたところで、呼吸を続けながら20秒ほど保ちます。反対側も同じように行います。
首を後ろに大きく反らしたり、勢いをつけて回したりする動きは避けましょう。しびれや強い痛みがあるときは体操を控え、医療機関に相談してください。
【服装を見直す:首と肩の負担を減らす衣服と冬支度の工夫 】
上着を選ぶときは、重さに加えて肩まわりのサイズにも目を向けてみましょう。肩幅が合っていないと、上着がずれないように肩をすくめがちになります。
保温には、厚手の服を1枚着るより、薄手の服を重ねるほうが向いています。動かない空気は熱を伝えにくく、服と服の間にできる空気の層が熱の逃げ道をふさぐためです。軽い素材を重ねれば、首や肩が支える衣服の重さも抑えられます。
朝晩の外出には首元を覆えるストールを一枚持ち、肩をすくめなくても寒くない状態をつくりましょう。
衣替えや冬支度で重い物を持つときは、荷物を体に近づけて持ちましょう。高い棚の物は踏み台を使い、腕を肩より上げたままの作業を短くすると、首や肩の負担を抑えられます。作業を一つ終えるごとに、肩のすくめと脱力をはさむのもおすすめです。
温めることと動かすことは、どちらか一方だけより、順番に組み合わせるほうが首や肩の筋肉にやさしいアプローチです。毎日の入浴や身支度の流れに組み込めば、無理なく続けられます。

谷口
温めてから動かすという順番は、理にかなっています。そして短時間でも結構です。そして私は、「毎日歯を磨くのと同じ感覚でストレッチを行ってください」とお伝えしています。そうすると継続的にできます。
「磁気の力」をプラス。ピップマグネループという選択肢
11月の肩こり・首こりの背景には、気温の大きな下がり幅、重ね着の重さ、冬支度の忙しさという暮らしの変化が重なっています。温めてから動かすセルフケアは、こうした変化に向き合うための身近な方法です。
しかし、セルフケアを行っても肩こり、首こりが軽減しない方は、無理をせずに肩こり症状の緩和に役立つ一般用医薬品や医療機器を上手に取り入れて、頑張っている身体を労ってあげてください。
何を選択するか迷われている方へ、一つの選択肢として「ピップマグネループ」をご提案します。
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最大磁束密度150mTの磁石を6粒内蔵。お好みに合わせて42〜50cmの範囲で長さを自由に調整できるのが特徴です。
全シリーズとも、無理な力がかかると外れる安心設計となっており、着脱が非常に簡単で日常使いに最適です。また、ファッション性も兼ね備えた豊富なカラーバリエーションがあり、日中の着用も楽しくなります。
【ご使用上の注意】
※次の方は使用しないでください。 植込み型心臓ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器を使用している方
※次の方は、あらかじめ医師にご相談ください。 医療機関で治療を受けている方、体調のすぐれない方
※時計、磁気カード、磁気テープなど、磁気の影響を受けるものには近づけないでください。
※使用中に体調が悪くなった場合は、直ちに使用を中止してください。
※その他の使用上の注意については、必ず製品の添付文書をご確認ください。 →ピップマグネループ 取扱説明書・添付文書
※あわせて読みたい:MRI検査を受ける予定がある人へ 肩こり改善の磁気ネックレスを脱着するタイミングについて
【就寝時のリラックスタイムからの活用】
磁気ネックレスの装着がはじめてであれば、まずは「就寝時」からの活用を検討してみてはいかがでしょうか。寝ている間は身心1)がリラックスしている状態です。磁気がじっくりと首や肩の血行に働きかけ、こりの改善が期待できます(効果の感じ方には個人差があります)。
症状が改善しない場合や痛みが続く場合は、必ず医療機関を受診してください。
ピップマグネループについて興味をもっていただけたでしょうか?
タートルネックなど首元の詰まった服を着る季節に磁気ネックレスを使う場合は、衣服の上からではなく、肌に直接触れるように装着しましょう。磁気は磁石から離れるほど弱くなるためです。磁気ネックレスの長さや重さ、磁束密度の違いについては、こちらで紹介しています。
また、磁気が血行に働きかける仕組みは、こちらをご覧ください。
本日も、首元を温かくして、お過ごしください。
1)弊社は、「健全な『心』は健康な『身』に宿る」という考えから、身体と心のつながりを「身心」と表記しています。一般的には「心身」と書かれることが多いですが、まずは土台となる身体(身)を整えることが、健やかな心への近道だと考えています。
よくある質問(FAQ)
- ピップマグネループは服の上からでも効果はありますか?
磁気治療器はコリのある部位から離れるほど磁力は弱くなります。服の上からの装着はお勧めいたしません。
- ピップマグネループを就寝時に装着したままでも大丈夫ですか?
問題ありません。
- ピップマグネループはずっとつけたままで良いのですか?
ピップマグネループの着用時間に制限はございません。ただし、医療機器ですので、症状がやわらいだら取り外すことをお勧めします。気分が悪くなるようなことがありましたらすぐに使用を中止してください。








